くらすたぁ

ゆるーい雑記ブログ

漢字検定準1級の勉強法とおすすめの参考書を紹介する

 

漢字検定に合格するには?

 

漢字検定の資格を取りたいと思っている人に、漢字検定を合格するための簡単な勉強法・コツをお伝えしていきます。

 

僕は漢字検定準1級まで取得していて、ある程度の漢字は読めたりかけたりする状態なのですが、漢字検定の勉強をするまでは、漢字が結構苦手でした。

 

今でこそ本を読むことが多いので漢字と触れ合う機会が多くなりましたが、昔は漢字が嫌いだったものです

 

そんな僕が漢字検定準1級を取得することができたので、そのための勉強法やコツを簡単にお伝えできればと思います

 

・漢字検定の勉強法がわからない!

・漢字検定の出題傾向がわからない!

・どういった教材を使えばいいかわからない!

 

書いていくことは準1級だけではなくどの級にも当てはまると思うので、漢字検定を受けようという方は参考にしていただければ幸いです

 

おすすめの参考書を知りたい方は下の目次から飛ばしてみてください!

 

 

漢字検定の出題傾向

漢字検定の構成は大体下の図のようになっています。

 

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点数の内訳は、

「読み」

読み  →1問1点×30=30点

表外読み→1問1点×10=10点

熟語  →1問1点×10=10点

 

「書き」

書き取り   →1問2点×20=40点

四字熟語   →1問2点×10=20点(書き取り)

        1問2点×5=10点(意味)

故事・ことわざ→1問2点×10=20点

対義語・類義語→1問2点×10=20点

共通の漢字  →1問2点×5=10点

誤字訂正   →1問2点×5=10点

 

「文章」

書き→1問2点×5=10点

読み→1問1点×10=10点 

 

全て合わせて200点満点です。8・9・10級は150点満点ですが、それ以外の級は200点満点なので、大体このような試験構成になっています

 

合格するには大体8割程度の正答率が求められます。200点満点なので、合格しようと思ったら160点くらいは必要ですね。

 

なかなかシビアなボーダーラインだと思います

 

配分を見るとわかると思いますが、「書きの問題」の配分が大きめになっています。読みは1問1点なのに対して、書きは1問2点です。

 

 

合格するには読みよりも書きが求められます。

 

それでは、それぞれの攻略のコツを簡単に解説していきます

 

漢字検定の攻略法

読み(読み・表外読み・熟語)

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読み取り(30点)

読みの問題は取りこぼすことなく正解できるようにしていきたいです。書きの問題が大切とはいっても、読みも30点も配分がある分野なので無視はできません

 

音読みは覚えにくいので熟語で覚えていく必要があります。一つの漢字でも複数の音がある音読みの漢字もあるので、熟語で覚えるのがいいと思います。

咽喉(いんこう)

嗚咽(おえつ)

咽下(えんか) 

出典:漢字検定準1級頻出度問題集

 

熟語ごとに覚えていればミスも減らせると思います。試験中に同じ字で出るけど読み方が違う、という問題もあるので注意が必要です。

 

訓読みはコツコツ覚えていくしかありません。準1級を例に出しますが、訓読みは日本に住んでいても聞かないような言葉が結構出てきます。

 

また、今まで読んでいた読み方では通じない場合もあります(笑)

たとえばこんな感じで

手紙を認める (みとめる→× したためる→〇)

柵を断ち切りたい(さく→× しがらみ→〇)

幼い仕草(おさない→× いとけない→〇)

呪い(のろい→× まじない→〇)

 

いや、「おさない」でも正解じゃん!と理不尽に思うかもしれませんが、これも知っていなければ引っかかるのでコツコツ覚えていくしかありません。

 

表外読み(10点)

表外読みというのは「常用漢字表に載っていない読み方」のことです。こんなところから出題してくるなんて、鬼畜です

 

たとえばどんな表外読みが出てくるのかというと

縦(ほしいまま)

番(つがい)

現(うつつ) 

まぁこんな感じです。聞いたことも見たこともないし。というような読み方が出題されます。

 

攻略するには、文章を読んでおくこと。時間がないのでサッと読むくらいでいいですが、表外読みは文章と一緒に出てくるので、

 

「富・名声・力を縦にした人」という文章があれば、知っていればここは「たて」ではなく意味的に「ほしいまま」だとわかります。

 

全く知らない読みでも文章の流れで閃いたりすることもあるので、わからなくても文章を読む癖をつけたらいいと思います

 

熟語と一字訓(10点)

熟語と、一字訓が出題されます。

「轟音」「轟く」のように一緒に出題されて、それぞれの読み方を答えるという形式です。

 

ここは「ごうおん」「とどろく」ですね。こんな感じで解いていきます。

 

コツとしてはセットで覚えること。

 

そして訓読みを覚えておくことで漢字の意味が大体わかります。音が轟くから轟音、という風にセットで覚えていけば覚えやすいでしょう。

 

書き(書き取り・四字熟語・故事・誤字訂正など)

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1番配点の大きい「書き取り」(40点)

書き取り問題は漢字検定で一番点を稼げるところです。ここで満点が取れれば40点稼げるので、書き取りは重要ですね。

 

僕は書き取りの勉強に一番時間を費やすべきだと思います

 

受けるレベルが上がっていくごとに見たことない感じが多くなりますし、画数が多くなります。「鬱」「麒麟」「蝋燭」のようなややこしい感じが多くなってきます

 

点を取るために覚えるまで書いて練習する必要があります。吐きそうになります

 

先程挙げた感じは意味が分かりやすいのでまだ簡単なほうですが、厄介なのは音読み熟語を書くパターンの問題です

鉄にセンコウ機で穴をあける

出典:漢字検定準1級頻出度順問題集

 

センコウと言っても色んなものがあります。選考、閃光、専攻…

 

音読みは文章の内容から正解を導いていく必要があるので厄介です。漢字の意味を知っていないとわからない、そんな嫌らしいものになっています。

 

ここは熟語の後に「機」があるのと「穴をあける」とあるので機械で穴をあけるのかな?と推測して答えの「穿孔」を導きます。

 

同音異義語をむちゃくちゃ出してくるので、意味による使い分けができている必要があります。

 

四字熟語(20点・10点=計30点)

四字熟語は熟語を覚えていけば割と点が取れると思います。

 

4つの漢字が合わさって意味をもつ四字熟語と、

2つの熟語が合わさって意味を持つ四字熟語があります。

 

どちらも熟語を覚えていく!が正攻法です

 

よく出る四字熟語は問題集に何回も出てくるのでわかりやすいと思います。問題を解いているうちに何回も出くわした四字熟語は本番でも出やすいので要チェックです

 

意味から四字熟語を書け、という問題もあるので四字熟語の意味もしっかりと覚えておきましょう。見たことあるけど意味が分からない~となって僕は詰みました

 

故事・ことわざ(20点)

こちらも四字熟語と同じです。覚えていかなければ何もわかりません。

 

 

突然神が降りてきて閃くこともないので、勉強量がモノをいう分野です。

 

 

覚え方のコツとしてはこちらも故事・ことわざに出てくる漢字の意味を一緒に覚えること。

 

そうすることで漢字のイメージがつきやすいので、もし同じ感じが読みや文章題などの違う形式の問題で出たとしても答えることができます。

 

時間はかかりますが、僕は故事の意味・由来なども一緒に調べて覚えていました。そうするとこの故事は「こういうことがあって生まれた」というエピソードも一緒に覚えられます。

 

この作業が、漢字をド忘れした時にエピソードで思い出すきっかけになるので暇ならやってみてください。

 

類義語・対義語(20点)

ここで出題されるものには普段使う漢字も多く出題されます。

 

漢字検定の問題集で勉強することが一番手っ取り早いですが、新聞や本などで普段から語彙力を高めていくことが大切です。

 

また、2つ以上ある対義語・類義語もあります。たとえば

失墜⇔回復・挽回

卓越=凌駕・傑出

などです。

 

1つの組み合わせとは限らないので、できるだけセットで覚えることがコツです。意味を覚えておけば楽になると思います。

 

選択肢の語群が用意されている場合が多いので意味を抑えておくと無難だと感じます。

 

共通漢字(10点)

共通漢字は2つの空欄に共通してはいる漢字を一つ書くという問題です。

もてなすための〇肴を用意する

勝利の美〇に酔った。

 

〇に共通して入る漢字を答える問題です。ここでは答えは「酒」となっています。

 

共通漢字の問題には特徴があって、空欄に入る文字はそんなに難しくないという事。例に挙げた問題は準1級の問題ですが、酒という漢字自体は小学校で習います。

 

つまり、ここでも語彙力が試されます。いろんな熟語を知っていると共通の漢字を見つける難易度がぐっと下がります。

 

こちらも問題集で鍛えることができますが、読み物をしているとある程度解答できると思います。

 

勉強時間に余裕があれば問題を解きまくるのがいいと思いますが、勉強時間に余裕のない人はそこまで重視して勉強しなくてもいいと思います。

 

ある程度解答できる難易度ですし、配点もそこまでなのでどんな形式で出るのかを見るくらいでいいと思います。

 

誤字訂正(10点)

誤字訂正は文章中の中に紛れている漢字の中で間違っているものを一つ選ぶ問題です。

一族は兵糧攻めにあいながらも楼城しつつ抗戦を続け、援軍の到着を待った

答え:楼→籠

出典:漢字検定準1級頻出度順問題集 

 

間違っている漢字はそれとなく紛れているので見つけるのが難しいです。気が付くのに時間がかかったり、どれも間違っているように見えたりと、時間に追われる中で躓きやすいポイントになっています

 

攻略法はやはり熟語の意味を知っておくことです。

 

「籠城」という字は城に籠る(こもる)ことなので、その意味を知っていれば楼城という漢字の違和感に気付けるはずです。

 

ちょっと疑わしいと思う箇所があれば、その漢字の意味を考えてみることです。

 

楼という字は「こもる」という意味がありませんので間違いであると考えることができると思います。

 

意味を考えながら間違いを破っていきます。

 

文章問題(読み・書き)

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文章問題は過去の論文などから出題

文章問題は小説や論文などから出題されます。ところどころ文字に下線が引いてある文字を読んだり書いたりして直していきます。

 

国語のテストなどの大問1番のような形式です

 

やることは基本的に変わらないので読み書きの練習をしていれば同時進行で文章問題の対策になります。

 

時間があれば過去問に出題された論文を見ておくなどしておくといいでしょう

 

漢字検定の勉強法に総じていえること

僕が漢字検定を勉強したうえで感じたことになるのですが、やはり漢字検定を取るには何回も反復練習することが一番大切だと感じました。

 

ほぼ暗記なので、センスとか近道とかなくて、本当に努力することでしかこの資格は取れないと思います。

 

逆に言えば、努力すれば誰でも取れます。

 

ただ、そこまでの道のりが果てしない。問題集を1周解いたくらいでは、レベルの高い漢字検定の突破は難しいと思います

 

僕は問題集を1冊解いて、何回も練習して自信があったのですが、準1級に1回目は受かりませんでした。

 

というのも問題集を解いたのに見たことない問題が出たからです。

 

1冊解いたからと言って必ず合格するわけではないくらい、難しいので1週間の勉強とかでは合格できないと思います。

 

長い間忘れないように反復して練習する、これが漢字検定攻略のために必要なマインドだと思います。

 

1回目の挑戦に失敗した後、2冊目の問題集を買った

僕は1度目の挑戦で失敗した後、どうしても合格したくて2冊目の問題集を買いに行きました。結果的にはこれがよかったのかもしれません。

 

2冊目を買って気づいたこともありました。

 

それは1冊目の問題集と2冊目の問題集に載っている漢字が違うという事。

 

1冊目を3周勉強した僕はいける!と思って試験に臨みましたが、それでも知らない問題に遭遇しました。ですが、2冊目には試験に出た問題がそのまま載っていたのです!

 

そこで僕は「2冊くらいの問題集を解く必要がある」という事を知りました。

 

1冊の問題集では対策範囲が限られているので、2冊目の問題集も解くことによって対策範囲が広がります。また、

・2冊ともに載っている漢字は試験に出やすい

 

事もわかり試験の傾向もつかむことができました。そのため、一発合格したいなら費用と時間がかかりますが2冊くらい問題集を買うといいかと思われます。

 

僕は2冊目の問題集に出会わなければ漢字検定準1級を取れていなかったと思います

 

漢字検定対策におすすめの問題集

僕が使った問題集をはじめとして、漢字検定対策におすすめの問題集を紹介します。

 

漢字検定頻出度順問題集シリーズ(高橋書店)

とりあえずシンプルで、問題が解きやすい問題集になっています。

 

問題の傾向や対策についてもしっかりしているので、この本を買っていれば漢字検定の7割くらいはカバーできるのかなと思います

 

赤シートも付いているので電車の中などでも勉強ができます。

 

この本は四字熟語に力を入れていて、どの四字熟語がテストに出やすいかまとめられていて、四字熟語の意味まで調べなくても全部書いてくれています。

 

四字熟語の意味を調べる作業は正直だるかったので、この配慮には助かりました。

 

問題数も多く、3000問を超える問題があります。とにかく数をこなしたい人におすすめの教材です。

 

 

頻出度順漢字検定問題集(成美堂出版)

こちらは僕が2冊目の問題集として選んだ問題集です。

 

1ページ1ページごとに熟語の意味が解説欄に載っていて、わからない単語の意味も辞書を引くことなく理解できます。この機能がこの本の一番優れているところ。

 

本当に辞書いらずなので時短になります。

 

模擬試験も3回分と多めで、試験対策ができる問題集になっています。

 

僕は正直こちらの本から買うほうがいいのかなと思いました。

 

問題量は高橋書店の問題集より少し少ないですが、解説が丁寧なので、初めて漢字検定に挑戦する人はこちらから手を付けたほうがいいなと感じます。

 

 

 

漢字検定を受けて変わったこと

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漢字検定を持っているからどうとか、人より優れているとかはありません。

 

就職活動で有利になるとかどうとか、聞いたことがありますが、正直就活でもそんなに変わらないと思います。

 

周りから凄い!と言われることはたまにありますが。

 

でも、僕は受験して無駄だったとは一度も思ったことがありません。

 

漢字検定に出てくるような難しい感じは使うことが少ないですが、あの時の勉強が役に立っているなと感じる場面はそれなりにあります。

 

本が読めるようになったり、ニュースが読めるようになったり、クイズ番組が楽しくなったり。

 

それだけでも僕は受験した価値があるなと思います。

 

まぁそこは個人がどう思おうが勝手なので自由にすればいいですが、興味があるなら挑戦してもいいと思います。僕も趣味で漢字の勉強を始めたので。

 

ただ一つだけ言っておくと漢字検定、鬼レベルで難しいですよ!!

 

この記事が参考になればという想いで書きましたので、よかったら勉強の参考にしていただければと思います。

 

それでは('ω')ノ