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「勝負に勝ちたい」設楽悠太選手が日本新の快挙を成し遂げた理由

 

こんにちは。本番で緊張することが多いいもけんぴです。

 

さて、先日設楽悠太選手(マラソン)が東京マラソンで日本新となる2時間6分11秒をマークしました。マラソン好きの方にとっては、記憶に新しい記録ではないでしょうか。

 

日本新を叩き出したことで、設楽選手にはボーナスとして1億円が支給されたのも少し話題になりましたね。(笑)

 

それだけ、今回の記録は歴史を変える記録で価値のあるものですし、日本のマラソン界が待ち望んだ記録が出たと言えるのでしょう。

 

設楽悠太選手が活躍できたのは、彼自身がやっている特殊な調整法によるものであると、設楽選手の関係者や設楽選手へのインタビューによって明らかになりました。インタビューでは、彼がやっているすこし「変わった調整法」が結果に結びついたということが分かったのです。

 

今回は、その設楽選手の「強さの秘密」について興味深いものがありましたので、紹介したいと思います。

 

設楽選手の調整法が他とは違う

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設楽選手が勝つことができたのは、どうやら「調整法」に他とは違いがあったからのようです。

 

普通、一般的にはこういった大きなマラソン大会の前には、40キロ走を練習に取り入れることが多いようです。マラソンは42キロですから、事前に40キロを走る走力をつけるため、また自分のコンディションなどの確認のために、40キロ走を練習に取り入れることが一般的だそうです。完走するためにも、大事な考え方です。

 

 

ですが、設楽選手はそれを「全くしない」そうです。マラソンは40キロ以上あるのに、本番前に40キロ走をしないのはおかしいですよね。だって、本番前にリハーサルはしておきたいじゃないですか。漫才師ならネタ合わせを漫才をする前にしておきたいですし、ピアノのコンサートに出るなら披露する曲を事前にもう一度弾くでしょう。

 

本番に限りなく近い形の練習をするのが普通ではないでしょうか。それが本番への調整法であるというのが一般的、というか常識的であると思います。

 

ですが、設楽選手は40キロ走どころか、30キロ以上走ることを本番前にしないそうです。つまり、30キロ走もしないということです。

 

 

大丈夫か?となりますよね。センター試験本番なのに、「センターとか余裕っしょ」とか言って模擬のセンター試験問題を解かない高校生みたいですよね。ちょっと違うか。

 

でも、リハーサルをするのが普通ですし、それが本番への準備だと思うのですが、それをしないという考えを貫いているようです。大丈夫か?と思われそうですが、実際日本新を出しているのです。

 

練習よりも本番を増やしたという

では、設楽選手はどんな調整法をしたのか。

 

そう、「練習の数より本番の数を増やした」そうです。

 

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つまり、東京マラソンに向けての調整として、練習で40キロ走を増やすのではなく、レースに出る数を増やしたというのです。決して、本番前にサボっているわけではありませんでした。

 

なぜ、レースに出すことを増やすといった調整法を取ったのでしょうか。

 

 

設楽選手は勝負にこだわっていた

東京マラソン後のインタビューで、彼はこのように語っています。

 「こだわったのはタイムよりも勝負。レースに出たことで勝ち癖もついた」

設楽悠太の日本新を生んだ“非常識な調整法”

 

つまり、タイムよりも勝負にこだわっていたから、練習より本番のレースを増やすことにしたのだそうです。

 

そういわれてみたらそうかもしれません。東京マラソンに向けて40キロ走を取り入れることは、本番の調整法として最も適しています。ですが、これは「タイムを意識した練習」です。大人数で40キロ走の練習をするわけではありません。1人で練習することが多い40キロ走では、「勝負」という要素では物足りないかもしれません。

 

設楽選手はタイムより「勝負」にこだわっていたから、大人数で走る環境を選んだのかもしれません。大人数で走るとなると、ここで抜かすとか、ここは体力温存、どこで駆け引きするか。などの勝負があります。そこに対人戦の要素があるから、タイムだけでなく順位も気にする必要があります。

 

順位が上がれば相対的にタイムも伸びるでしょう。彼は、東京マラソンで結果を出すためには、いろんなレースで勝負勘を磨く必要があったのだと考えたのでしょう。

 

 

設楽選手の独自の調整法でこのような結果を出したことによって、

「本番に慣れるためには本番に近い練習ではなく、本番をすることが本番に慣れる方法」

であるという事を身をもって証明したことになります。

 

 

彼は昔から勝負に関して天才だと思いますが、それでも常に結果を出し、勝ち続けるためには「勝負」して勝負感を磨いていくということ。これが大事だと知っていたのでしょう。この勝負へのこだわりがあるからこそ、設楽選手は強いのだと思います。

 

設楽選手から学んだこと

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この設楽選手の調整法を知って、学んだことがありました。それが

 

本番に慣れるためには机上の空論を完璧にするのではなく、場数を踏むほうが早い

 

ということです。

 

もちろん、本番に向けてリハーサルすることが悪いことであるとは思いません。僕はそれが当たり前だと思っていたし、最も本番に適した調整だと思っていました。ですが、「本番のために本番にでて本番の感覚をつかむ」ほうが、最も本番に適しているということでしょう。

 

もちろんリスクもありますが、強くなるためにとても理に適っている方法であると思います。

 

これはマラソンだけでなく、他のことにも同じことが言えます。漫才をするなら、ネタ合わせも確かに大事ですが、それ以上に大切なのはいろんな場で漫才を披露する機会を多くして「このネタはこう話したらウケやすい」とか「こういう間を作ればいい」などの感覚をつかむ。本番に出てウケればそれが自信にもつながりますし勢いもつきます。

 

ピアノもコンサートで上手く演奏したいならいろんなコンサートに失敗してもいいから出るほうがいいのかもしれません。本番慣れすることで実力を発揮できるようになるのでしょう。

 

よく、「練習のための練習はするな」と言われることがあります。本番は練習とは全くの別物です。緊張する人なら本来の5分の1も実力を出せないでしょう。なぜなら、そこに見ている人がいるから。誰にも見られない環境とみんなに見られている環境。これが全くの別物であることは明らかでしょう。

 

本番と練習は全くの別物なのです。だから、部活ではよく「本番のための練習」をしろと言われます。僕も部活に入っていたときはよく言われたものです。

 

今までは「本番のための練習」をすることが本番で勝つための方法だと思っていました。ですが、今回の設楽選手の勝負に対する調整法とこだわりを知って、

 

 

本番のための練習よりも、「本番のための本番」をすることが最強の調整法なのではないかと感じています。本番に最も近い環境でできるのは確かに本番だけです。

 

実力をつけるためには場数を踏む。これはずっと言われてきていることでありますが、こんなにも意識するだけで違うのか、と思わされた、設楽選手の勝負への考えでした。

 

かなりためになったので記事として共有しておきます。

 

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