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ゆるーい雑記ブログ

「雲のむこう、約束の場所」感想(新海誠/原作 加納新太/著)

 

 

こんにちは。いもけんぴです。

 

久しぶりに本を読んだのですが、内容がよかったので紹介します。

 

今回紹介する本はこちら。

 

「雲のむこう、約束の場所」です。

 

もともとは「君の名は。」で有名な新海誠さんの長編アニメーション。

 

その長編アニメを小説にしたのが、今回紹介する「雲の向こう、約束の場所」です。

 

簡単にあらすじをお伝えすると、

 

戦争によって北海道以北と北海道以南で分断され、日本がばらばらに。北(北海道)はユニオンという国に占領され、「エゾ」という地になります。

 

主人公はもともと飛行機を自分で作って自分の飛行機に乗るのが夢でした。そして、好きだった女の子サユリを乗せて、一緒にエゾに行くことが夢でした。しかし、突然サユリが失踪。

 

自分の夢のために作っていた飛行機が、いつのまにかサユリのために作っていたんだと主人公は気づき、燃え尽きてしまいます。

 

主人公は夢を失ったまま思春期を過ごすのです。

 

だいたいこんな感じの話なのですが、僕がこの本を読んで惹かれた点がいくつかありました。共感できた点、惹かれた点を中心に書いていきたいと思います。

 

夢を失った自分と重なった

僕がこの本を読んで、一番自分に重なる部分がありました。

 

それは、「夢を失った」ということ。

 

 

夢を失って、いつも未練たらたらで心が空っぽのまま生きていく・・・

 

なんか悲しいけど、今の自分に重なる部分がありました。本当はやりたいことがあったのに、もうそれはできない。やりきれない気持ちをどこかに感じながら今日も生きていく。夢を叶えられず夢を失って生きていく。

 

僕も夢がありましたが、結局その夢を叶えられませんでした。そして、毎日同じことの繰り返しのような日々を歩んでいます。キラキラした生活、少年時代に憧れた将来の自分・・・

 

夢を失った人間って、本当に空っぽの人形のようになってしまうんですよね。読んでいる途中で夢を失った主人公の描写が幾度となく描かれますが、心にグサッときました。毎日運動場をぼーっと眺めながら終える一日。家に帰ってすることが無く寝転ぶ日々。

 

そして何でもできたあの頃の気力はすっかりなくなってしまっている。

あのころの、中学三年の夏のぼくなら、きっと同じことが何度もできただろう。少なくとも、何度でもできるという自分への確認は持てただろうと思う。あのころの、あふれんばかりの力は、いったいどこに行ってしまったんだろう。

 

そういった描写が、諦めたくなかった夢を諦めて生産性の無い?日々を過ごしている自分にリンクして心が締め付けられるような思いになりました。

 

見どころは主人公の決心


ちょっとだけネタバレしてしまうと、この物語は飛行機づくりという夢を失って魂が抜けたような状態になった主人公が、あるきっかけでもう一度飛行機づくりにチャレンジすることになります。

 

しかし、一度燃え尽きてしまった主人公が再起を図るまでに様々な葛藤があります。最終的にはもう一度自分は飛行機をつくるんだ、飛行機のように、もう一度自分は大空に飛んで見せるんだ、という姿勢を見せるのですが、そこに至るまでの心の動きが見どころだと思いますね。

 

失ったもの(夢)をもう一度取り返そう!と決心するシーンは結構かっこいいので読まれる方は見逃さないようにしてほしいですね。

 

失ったものの大切さに気付き、このままでは死んでも同然と、死ぬ覚悟で失ったものをい戻そうとする主人公に注目です。正直かっこよかったです・・・

 

雲のむこう、約束の場所とは

総じていえば、「夢を取り戻す物語」だと僕は解釈しています。雲のむこうにある、約束の場所を目指す、という表現で、「失った夢と青春を取り戻す」という意味が込められていると思います。

 

「飛行機に乗って大空をもう一度飛んでみたい」と願う主人公の心の動きにリンクして、僕も少しもう一度やり直してみたいな、自分の理想に近づけるように頑張ってみようかな。と思わせてくれる物語でした。

 

全体的には暗鬱な感じがする物語なのですが、またもういちど飛んでみようという勇気を与えてくれる希望に満ちた物語です。

 

空っぽになりかけていた僕が、「雲のむこう、約束の場所」という小説に出会えてよかったと思っています。

 

この世の中にはきっと僕と同じように翼を失くした人がいると思います。そういった人に読んでほしいと思います。

 

ぜひ興味があれば、読んでみてください。

 

 

▼アニメーション版もあります!!

 

それでは('ω')ノ

 

 

 

 

コンサルタントが教える快眠戦略【一流の睡眠】

コンサルタントをやっている医師が教える「一流の睡眠」という本を読みました。

というのも、睡眠の習慣をもっともっと研究して、毎日を快適に過ごそうと思ったからです。

 

この本に書かれてあることを実践したらちょっとは睡眠の質が上がったかなと思います。気のせいかもしれないですけども。(笑)

 

この本には、

・ビジネスマンがパフォーマンスを上げるための生活習慣

・睡眠に関する常識的な知識

・朝・昼・夜に取り入れたいこと

 

などなどが書かれていました。

 

この本は主にビジネスマンに焦点を絞って書かれているので、

「仕事の成果を上げたいと思っているギラギラのビジネスマン」

「仕事の成果が上がらなくて悩んでいるビジネスマン」

 

におすすめの本です。

 

もちろん誰が読んでも役に立つ本だと思います。ただ、この本に書いてあることを最大限に落とし込めるのはビジネスマンだと思うので、ビジネスマンの人に読んでほしいと思っています。

 

1日の始まりを前日の夜ととらえる人が一流

普通の人は1日の始まりを朝起床した時間と考えますよね。朝7時に起きたら、朝7時が1日の始まりです。

 

でも、どうやらそれは凡人の考え方のようです。

 

デキルサラリーマンは1日の始まりを前日の夜と捉える。理由は「前日の夜の睡眠から戦いは始まっている」からです。

 

前日にどのような睡眠をとったかによって次の日のパフォーマンスにかかわってくるので、就寝時間を1日のゴールと捉えるのではなく1日のスタートと捉えるようです。

 

1流と凡人の差は、就寝時間をどう捉えるかという部分に差が出そうです。

 

睡眠の目的は脳の休息

できる人は睡眠がもたらす効果を良く熟知しているようです。クリスティアーノ・ロナウドやリオネル・メッシは良く寝ているそうで、ロングスリーパーとして有名だそうです。

 

世界のトップアスリートがなぜロングスリーパーなのでしょうか。

 

それは、「成長ホルモン」が分泌されやすいからです。

 

この成長ホルモンは子どもの成長を促進させるだけのものではありません。大人にとっても成長ホルモンはかなり重要で、大人にとって成長ホルモンは体の成長ではなく、傷ついた細胞を回復させるために必要なのだそうです。

 

普段体を動かすことの少ないビジネスマンも、体ではなく「細胞」を回復させるためにより多くの睡眠をとることが必要です。

 

良く眠りましょう!7時間は睡眠時間を確保したいところです。

 

睡眠は仕事効率をアップさせる

この本で何回も言っていることは、物事の成果には睡眠が深くかかわっているという事でした。

 

全体的にそのようなことが書いていて、仕事をいっぱいするよりちょっと休んで睡眠を多くとったほうが最終的に結果が出たとか、部下に昼寝をさせたらチーム全体の売り上げが上がったとか…

 

睡眠をとれば結果が出るというわけではないのでそこは注意してくださいね。睡眠をとると成果が出やすいというだけのことにすぎません。

 

でも、それが大きいのです。毎日を戦うビジネスマンにとっては。

 

睡眠をとっている人と取っていないとでは成果の差が20%近く開くそうです。毎日元気そうで仕事もテキパキできる人はきっと良く寝ているのでしょう。

 

本の感想

結局この本を通じて言っていたことは「良く寝なさい!」という事でした。

 

なんだそれだけか?とがっかりするかもしれませんが、全部読んでみてそうは思いませんでした。

 

一時期僕はショートスリーパーを目指そうと思っていた時期もありましたが、睡眠時間の確保が長期的にみて効果的だということが医学的根拠をもって詳しく説明されていました。

 

そして、この本の良いと思ったところは世間が勘違いしている睡眠の認識についてぶっ た斬っているところ。

 

ちょっと煽っている感は否めませんが(一流の俺凄い!お前ら凡人も見習えよ的な)、書いてあることは他の睡眠に関する本に書かれていないくらい詳しく書かれていました。

 

文体が高圧的なところがちょっとあったので気になる人はいるかも。僕は大丈夫でしたが。

 

記事では紹介しませんが、ノウハウについてはブログ記事50記事くらいの価値はあると思います。そして書かれていることもためになります。

 

特に、良い生活リズムをとるために「朝やること」「昼やること」「夜やること」それぞれについて書かれている部分は生活習慣のいい見直しにもなるので読む人は絶対に目を通してほしい部分です。

 

そして、自分の中にインプットして満足せずに絶対に「実践を繰り返す」こと。

 

最初は忘れがちになるかもしれませんが、習慣が定着してきたら生活の質も上がってくると思います。僕は一日が長く感じたり、肌が良くなったりなどの効果もありました。

 

僕のような凡人に読んでほしいと思います。ちょっとは生活が変わるかもしれません。その効果は自分で確かめてみてください。

 

 

賢い読書の仕方は「読むジャンルを絞らないこと」【賢人の読書術】

こんにちは。いもけんぴです。

 

今日は「賢人の読書術」という本を読んでみて読書の方法を学んだので書いていきます

 

僕は読書を月に3冊くらいのペースで行っていて、2年前から変わらないペースで継続しています

 

しかし最近、読書したからって本当に賢くなっているの?と疑問を感じています

 

というのも

・アイデアがポンポン出てくるようになったわけではない

・知識は増えたけど頭がよくなったという感覚がない

・読書による効果を感じられず無駄のような気がしてきた

 

などなど、少し不安を感じたからです。もしかしたら読書をしているのに僕と同じように読書の効果をあまり感じられずにいる人がいるかもしれません。

 

そんな人のために今回は僕自身が「賢人の読書術」なる本を読んで、そこで学んだノウハウを少し紹介したいなと思います

 

 

同じジャンルの本しか読まない読み方は一般レベル

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読書の事実です。

 

どうやら「読むジャンルが偏っている人」は読書の効果をあまり得られないらしい

 

本を読んでいると確かに頭がよくなるのですが、ジャンルが偏っていると思考が固まってしまうのだとか。

 

一般レベルでしか成功することができず、突き抜けるほどの賢人にはなれない読書スタイルなのだそうです。

 

「好きな実業家の本ばっかりを読んでいる」とか、

「流行っているベストセラーしか読まない」とか、

「みんなが読んでいるから読む」という読み方。

 

こういう読み方をしている人は、確かに本を読まない人よりも賢くなることができます。しかし、一つのジャンルしか読まなかったり、人が読んでいる本しか読まないという人と同じような読み方をしていると結局一般レベルに納まるのだとか。

 

賢い読み方をしている人は次のような読み方をしているようです

 

「全ジャンルを読んでいく」

 

ジャンルを絞らず、自己啓発本・宇宙の本・経済の本・小説・歴史の本・ITの本などを一気に読んでいく方法を賢い人はやっているそうです

 

一つのジャンルだけを読んでいると型にはまったアイデアしか生まれにくいそうで、奇想天外な発想をする天才は多ジャンルに精通していることが多いのだとか。

 

読書に関しては一点集中型より、まんべんなくいろんな分野を知ることが大事だという事です

 

多読をすることによって得られるメリットとは?

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メリットは

・色んな人と話せるようになる

・物事を多角的に見つめることができる

・脳の活性化につながる

 

メリットはこのようなものが挙げられます

 

色んな人と話せるようになる

いろんなジャンルを読み込んでいくことによっていろんなジャンルの知識が身につきます。

 

ファッションの雑誌しか読まない人はファッションの知識には詳しいですが、そのほかはわからないですよね?

 

ファッションだけでなく歴史の本とかスマホの本とか、いろんなジャンルを読んでいる人は様々な情報を頭に蓄積することになります

 

そうするといろんな人と話すことができます。歴史好きのおじさんとさっきまで話していたかと思えば、次は今どきの女の子とファッションの話をする…なんてこともできます。

 

周りの人からは「あいつ物知りだな」と思われることになります

 

物事を多角的に見つめることができる

違う分野の本を読むことをすれば、「多角的に物事を見る」ことができるようになります。

 

一つの分野にしか興味がない人は、一つの分野に関しては一級品ですが、生み出すアイデアがどうしても型にはまってしまいます。

 

多読をしている人はいろんなジャンルの本を読んで手に入れた知識を使うことができるのでそれらをパズルのように組み合わせて新しいアイデアを生み出すことができるのだとか。

 

仕事に直結する本ばかり読むのではなく、ゲームの本とか政治の本とか。それらの異なるジャンルの本を読んでいたら新たな方法などが湧き出てくるかもしれません。

 

脳の活性化につながる

どうやら多読をしていると脳の活性化にもつながるそうです。

 

ジャンルごとに脳を刺激する部位も異なるらしく、一つの部分を刺激し続けるよりもいろんな部位を刺激するほうが脳の活性化につながります。

 

色んなジャンルを読み込むことによって脳を広範囲で刺激して、感性を養うことにもつながるのです。

 

こうした理由から、ジャンルを一つに絞るのではなく、多ジャンルを読む必要があるのです

 

とにかく食わず嫌いをなくしていく

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読書をすれば賢くなることは間違いありませんが、読み方を意識しないと効率の良い読書はできないということがわかりました。

 

月に何冊か本を読んでいる人には読書のポイントとして

 

「いろんなジャンルの本に手を出してみる」

 

という事を覚えておいてほしいです

 

これをするだけで読書によって得られる効果が異なってくるのだとか。

 

そして一般人がやっている読書の方法からは大きく突き抜ける読書法なので、仕事や勉強にも効果がじわじわと表れてくるのではないかと思います。

 

これから意識してやってみてください!!

 

この本を置いている図書館もあるので、よかったら探してみてください(*'ω'*)

 

それでは('ω')ノ

 

 

経済学の勉強には「大学4年間の経済学が10時間でざっと学べる」が丁寧でわかりやすい!

「寡占と独占」「ハイパワード・マネー」「モラルハザード」。

 

これらの経済用語について質問にあなたは答えられますか?

 

ニュース・政治・新聞などでたびたび取り上げられている経済の話題。

 

しかし、経済学を学校で学ぶ機会は意外と少なく、経済用語の意味を聞かれても答えることができない人がたくさんいます。

 

そんなあなたに、「大学4年間の経済学が10時間でざっと学べる」という本を紹介していきます!

経済学の基本が詰まっている

なぜこの本を紹介するのかというと、経済学を全く持って知らない人にでもわかりやすく経済学の基本が説明されているからです。

 

内容はミクロ経済学とマクロ経済学の内容が中心になっていて、ミクロ経済学とマクロ経済学の範囲から重要な20項目をピックアップしてまとめられています。

 

1範囲につき30分くらいで理解することができるので一通り読んだら10時間ほどで理解できるようになるというコンセプトの内容になっています。

 

たびたびニュースに出てくる「金融緩和」とか「GDP」とか「インフレ・デフレ」といったワードについてイラスト付きで説明しています。

 

全く経済学についての知識がない人でも頭に入りやすいです。

 

経済学の基本的知識・ワードを押さえることができる一冊になっています。

 

この本を手に取ってほしい人

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先程も少し書きましたが、僕はこのような人にこの本を手に取ってほしいと思っています。

・経済学の基本を学びたい人

・経済学を始めて勉強しようと考えている人

・簡単に経済学の基本を復習したい人

・短時間で一通り勉強したい人

 

経済学に疎い人に向けて作られている本になるので、経済学の知識が比較的少ないけれど興味がある!という人に読んでほしいなと思います。

 

逆に、あまりおすすめできない人は、

・経済学を勉強している人

・なんとなく読んでみようと思っている人

 

です。

 

この本に書いてあることは基本的なことになっているので、経済学を勉強している人にとっては物足りないと思います。

 

また、なんとなく読んでみようと思っている人。この本は経済学に興味があって読んでみたい!と思う人にしかおすすめできません。というのも

 

・人によっては10時間で読み終わらない

・表現が、回りくどい箇所がある

 

からです。そんなに気になるほどではないのですが、人によっては飽きてしまうかもしれませんので、この本は目的を持って読んでほしいと思います

 

経済学に興味があって勉強したい!とか、もう一度ざっと復習したい!という意欲のある人には説明がわかりやすいいい教材だなと感じました

 

僕は経済学にあまり精通していない時にこの本を購入したので、割とお世話になりましたね。経済学の予習としても優秀な本だと思います。

 

本書の内容

本書は経済学の基本20項目について1項目約30分くらいを目安に勉強できるようになっています。

 

主な内容は

【本書の内容】
1)ミクロ経済学とマクロ経済学
2)ミクロ経済学の基本
3)消費者はどう行動するのか
4)企業はどう行動するのか
5)市場の機能と価格メカニズム
6)所得分配の決まり方
7)独占と規制
8)寡占市場
9)外部性と市場の失敗
10)不完全情報の世界
11)マクロ経済学の基本
12)GDPはどう決まるのか
13)マクロ経済主体の行動
14)財政政策
15)金融政策
16)景気と失業
17)インフレとデフレ
18)経済成長
19)国際経済
20)マクロ経済政策

引用:https://www.amazon.co.jp/dp/4046011688

 

それぞれの項目も切り離されて解説されているので、一から順番に読んでいく必要はありません。知っている場所は飛ばすこともできます。

 

ざっと内容を確認できるようにデザインも簡潔です。

 

 

東大生に一番読まれた経済本という実績も持っていて、この本はたくさんの人に読まれています。

 

手に取れば経済を人に自信をもって説明できるくらいの知識がつきます。

 

東大で教授を20年間やってきた人が10時間に濃縮した一冊になっています。

 

経済学の基本を学んで、教養を持った大人だと思われるようになりませんか?

 

 

 

それでは('ω')ノ

 

 

 ▼他の経済本も知りたい人はこちらの記事も!

www.kuborintan.com

  

青くて痛くて脆いは「大学生の苦悩」を表す傑作だった【住野よる】

 

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クラスで一番の成績を取るとか、部活で絶対に全国大会に出場するとか。

 

大きな夢や理想だけをバカバカと吠える奴がいます。そういうタイプは案外「飽きたから」というような理由にもならない理由で諦める事がありますよね。つまり、有言不実行が多いということです。

 

自分で言っていて、悲しくなってきました。そう、自分こそが有言不実行のイタイ奴。中学の時も、高校の時も、見た目だけカッコいい言葉ばかりを並べて、自分に酔っていたように思います。

 

結局夢は叶えられず、理想は儚く散りました。

 

今思い出すだけでもイタイ奴だし、滑稽。自分でもそう思うくらいだから、周りから見ても酷くカッコ悪かったんだなと思います。そう思うだけで恥ずかしくなってきました。こういう昔の「青くて痛い」思い出はなかなか消えそうにないみたいです。

 

 

理想を語るやつをイタイと思う時

例えば自分がプロのテニス選手になろうとしたときに、必ずこういうことを言ってくる輩がいます。

「どうせお前には無理だ、できるはずがない」

「できもしない癖によくそんなことを言えるな」

「そんなにプロの世界は甘くない」

 

こういう言葉で他人の理想や夢を潰そうとしてきます。きっと、彼らにとって夢や希望を語る人が「痛く」見えるのでしょう。「痛い」とは「恥ずかしい」という事だと自分は勝手に解釈しています。自分が青春時代に味わった恥ずかしさ。今思い出すだけでも恥ずかしくなってくるあの恥ずかしさ。

 

きっと、自分が感じたように夢や理想だけを掲げる人は「恥ずかしい」のだと思います。だから、イタイ奴だと、思われるのだと思います。

 

だけど、読んでいて思ったことがありました。それは、なぜ夢や理想を掲げる人が恥ずかしく見えるのだということです。目立つからなのでしょうか?それともリスクがあるのに大口をたたく馬鹿な奴と思われるからでしょうか?

 

それもあると思ったけど、この本を読んでいて違うんだなと感じました。

 

人を見ていてイタイと思うとき、その人のことを恥ずかしいと思うのではな、「自分の過去を恥ずかしい」と思うことなのかもしれないと感じました。そしてその時理想を語る人を羨ましく思っていて、後悔している。それは、自分に思い当たる節がたくさんあるので、かなり説得力があって自分で納得しました。

 

能力もないのに「俺は株で生きていく」「Youtuberになる」と言った人がいました。それを聞いた時にこいつはイタイ奴だと少なからず思った記憶があります。その人のためにならないことは言わないでおこうと思ったからその夢を反対したりはしませんでしたが。

 

でもその時に「イタイ」と思ったと同時に、昔の自分を見ているようで「恥ずかしい」と思いました。その人のことを恥ずかしいと思ったし、昔の自分を思い出して恥ずかしいと思いました。バカみたいな夢を語っていた自分に。

 

他人をイタイと思うのは、イタイと思う人にもイタイ時期があったからだと思います。そして、他人の夢を潰そうとしてくる人ほど、自分の過去に未練を持っていて、夢や理想を叶えられずに諦め、他人の夢を批判することでしか過去の自分の傷を癒すことができないのだと感じました。

 

他人をイタイ奴とするとき、自分のイタイ過去を批判しているのと同じであると感じました。過去の自分をなかったことにしたり、間違っていたと否定したりすることで自我を保っているのだと。自分は他人をイタイ奴だと思うときそのような感情があったことをこの本を読んで感じました。というより思い出しました。街中で馬鹿みたいに騒ぐ高校生を見ると「イタイなぁ」と思うけれど同時に羨ましくも思った記憶。それは、もっと馬鹿をしたかった過去への未練であるとも思います。

 

誰しも「痛い時期」は持っていて、他人の痛い時期を見てどう思うのか。それは見る人自身の過去の痛い時期を受け入れるかどうか、で変わってくると思う。それは暴力のような形となって生まれ出るのが悲しいとも思いました。他人の夢を暴言で批判したり、自分の子にスパルタ教育を施したり。

 

一概には言えないが、他人をイタイと思うとき自分もイタイのだと感じました。自分の過去を思い出して恥ずかしくなったり、後悔したり、他人を羨ましく思ったり。

 

主人公「田畑楓」も、理想を語る秋好寿乃をイタイ奴だと思った時に自分の過去を公開していることが読み取れる部分があるので紹介したいと思います。

「全員がいっせいに銃を降ろすような理由があれば明日、戦争が終わる」

そんなこと言ってたな、お前。

痛い、痛い痛い痛い、理想論。

「だから何かを変えるのに間に合わないことなんて一つもない」

やめてくれ。

痛い痛い痛い。

胸の奥が、痛い。

「・・・まだ間に合う、っていうのかよ」

僕のこの、三年間の意味も。

何を間に合わせるっていうんだろう。

 

田畑楓が戦争がなくなればいいなと思っていたかどうかは定かではないが、理想論を掲げる人を痛いと思うと同時に、理想を叶えられなかった自分を後悔していることが読み取れます。失った三年間を後悔している。

 

主人公田畑が理想を叶えられなかったので、その理想を叶えるために奮闘する姿をぜひ本書を読んで確かめてほしいと思います。

 

 

「陶酔」について

この本では、しょっちゅう「陶酔」という言葉が出てきます。陶酔というのは酔ったりすることだが、もちろんこの本はお酒を飲んでいい感じに酔った~というような内容ではないので、「自己陶酔」つまり自分に酔っているという意味で陶酔という言葉が出てきています。この陶酔という言葉も、人間をうまく表現しているように感じました。

 

自己陶酔=ナルシシズムです。自己陶酔の人は、自己陶酔していることにすら築いていません。文字通り、酔っている。意識がほとんどないのが自己陶酔の危ないところでもあると思います。

 

だが、自己陶酔は危ない病気のようにとらえられるべきではなく、誰にでも備わっているものであるという認識であるべきです。極端な話でいえば、「あいつ自分に酔ってるよな」と言っている人も他社を見下し自分に酔っているという捉え方もできます。生きている限り、自分が一番かわいいのは仕方ない。そして、この作品では「就活」を話に入れることで上手く表現しているなと感じました。

 

就活は他社との競争です。就活では自分のストロングポイントを挙げて、それが他社よりも優れているとアピールしなくてはいけません。そうすると、他社よりも優れるために、自分が優れた人間であると勘違いしなければいけないのでしょう、自己陶酔が始まるパターンがあります。

 

就活の時期にはこれが顕著に表れると思っています。自己陶酔に現れるパターンとして、虚言癖になったり、悲劇のヒロインのような振る舞いをしたり。自分が優れていると勘違いしたり、上手くいかないと周りのせいにしたりするパターンもあります。この本では、社会人とのコネを作るために活動している団体が出てきます。彼らは意識高い系で、自分に酔っている団体だと思われて馬鹿にされています。自己陶酔している集団だと馬鹿にされています。ですが、きっと馬鹿にしている人たちも自己陶酔しているのでしょう。

 

登場人物たちが他人をバカにしている様子も、この本では描かれているので読んで楽しんでみてください。

 

被害者と加害者

この本での見どころは、もう一つあって「加害者と被害者の関係」です。加害者と被害者の関係が、本書ではあるのですが、これも作者の考え方がよく出ています。

 

僕はこの本の加害者と被害者の関係について書かれている部分を読んで、昔友達と些細なことで喧嘩してしまったことを思い出しました。友達が冗談半分でいじってきたのに対し、自分は真に受けてしまって本気で怒ってしまったことです。その時は自分にプライドがあり、自分が傷つくことが嫌だったので自己防衛しようとするのでしょうね、その友達を思いっきり罵倒してしまいました。

 

自分を守るために他人を傷つける、これは誰にでも一度はある経験かと思われます。そして、僕もその状況に陥り、友達と仲が悪くなってしまいました。いくらか時間がたった後に、「自分はなんてことをしてしまったのだ」と後悔するようになりました。そんなことを思い出しながら読んでいました。というのは、昔の僕の友達とのエピソードと、この本に出てくる友達同士の喧嘩が似ていると思ったからです。友だちと喧嘩した後の後悔。これが上手く表現されているなと思います。

 

これも一つの見どころなので注意しながら読んでもらえると、魅力を楽しんでもらえると思います。

 

最後に

この本は、大学生には読んでほしいと思いました。住野よる先生はもう社会人なのに、大学生の気持ちをうまく表現しています。きっと、彼も同じような経験があったのでしょうか。理想を語り自己陶酔し、自分を守るために他人を傷つける・・・

 

この「青くて痛くて脆い」時期が表現されているのがこの作品です。僕は読んでいてかなり共感できたためか、住野よる先生の伝えたいことが分かった気がします。この本は自己陶酔に陥ってしまったりする人間を非難している作品ではないと思いました。理想を語る人間をバカにしているような作品にも見えませんでした。そこは定かではありませんが、住野よる先生の(おそらく)考えが、登場人物のセリフに濃く出ているので、そこも楽しみながら読んでもらえるといいかと思います。ストーリーの内容には触れないようにしてきましたが、はっきり言ってよい内容でした。というのは当たり前ですね。(笑)

 

ストーリーや登場人物の考えなどが面白いので、よかったら、特に大学生には読んでほしい一冊です。

 

大学生のモヤモヤを上手く代弁しているような作品です。

 

それでは('ω')ノ

 

キミスイの次は「くてくて」!?住野よる最新作「青くて痛くて脆い」とは

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こんちには。いもけんぴです。

 

「君の膵臓を食べたい」で世間の話題をかっさらい、一気に売れっ子作家となった住野よるさん。君の膵臓を食べたい以外にも人気作は多く、

・夜のばけもの

・また、同じ夢を見ていた

・か「」く「」し「」ご「」と「

 

なども売れている作品です。作品自体が読みやすく面白いので作品自体にも人気がありますが、作家本人にも人気があって今売れている作家さんなのではないでしょうか。

 

(本当に売れている様子)

 

そんな住野よるさんが、今回最新作「青くて痛くて脆い」の発表を行っていたので、簡単に事前情報だけまとめておこうと思います。

 

一体どんな内容なのか

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人に不用意に近づきすぎないことを信条にしていた大学1年の春、僕は秋好寿乃に出会った。
空気の読めない発言を連発し、周囲から浮いていて、けれど誰よりも純粋だった彼女。秋好の理想と情熱に感化され、僕たちは二人で「モアイ」という秘密結社を結成した。
それから3年。あのとき将来の夢を語り合った秋好はもういない。僕の心には、彼女がついた嘘が棘のように刺さっていた。

「僕が、秋好が残した嘘を、本当に変える」
それは僕にとって、世間への叛逆を意味していた――。

青くて痛くて脆い | 住野よる | KADOKAWA

 

まだ全てが明らかになっていないので詳しいことは分からないのですが、

 

主人公は大学生(大学生が主人公の作品は今回が初めてになります)で、出来るだけ他人との距離を気にしてきた性格。恐らく周りに合わせるように生きてきたのでしょう。

 

対してヒロイン?の女の子は周りに合わせるのが苦手な性格で、周囲からも浮いていた様子。空気を読むのも苦手で、理想主義で、「なりたい自分になりたい」ようです。

 

男の子がおとなしい性格で、女の子が活発な性格。住野よるさんらしいですね。「君の膵臓をたべたい」に似ているかも。

 

大学生が社会にでていくまでの執行猶予、モラトリアムの中で、主人公の男の子とヒロインの女の子の間で、どのようなストーリーが展開されるのか、とても楽しみですね。

 

発売されるのはいつなのか

重要なのは、「青くて痛くて脆い」の発売日です。

 

 

住野よるさんが、Twitterで公式に3月2日に発売されると告知していました!

 

待ち遠しいですね~、住野よるファンとしては早く読みたくて仕方ないですね、(笑)

 

しかも、今回の「青くて痛くて脆い」、前評判では住野よる作品の中でも最高傑作との評判があるので、間違いなく今までの作品よりも力が入っていることは間違いないでしょう!

 

↑今回の作品のカバーイラストを担当したふすいさんも最高傑作になるのではないかと高評価

 

約2か月を費やして書かれた最新作、気になりますね。

 

素人が勝手に予想してみた

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僕は本を読むのは好きですが、作家の気持ちや技術などは全く持って知らない素人なので、どんな構成になるのかなどはあらすじを見ただけでは皆目見当もつかないですが、

 

青い=青春、若さ

痛くて脆い=心の弱さなど?

 

を表しているので、この作品はハッピーエンドにはなるのでしょうが、どこか主人公の心の悩みとか、若さゆえの苦悩とかが描き出されるのではないでしょうか。設定も大学生にした事に理由があると思います。大学生というのは「社会に対して一番考える」時期だからです。

 

自分がどうなりたいのかを考える時期ですし、社会に対する不安などもあります。主人公には明確な夢があるのかはまだわかりませんが、どちらかというと消極的な性格のように思えますし、ヒロインとなる娘が、「明確になりたい姿を描き出している」ところから見ても、対比として「なりたい自分になる」というのは少なからずかかわってくるのではないでしょうか。

 

ということで、僕はうっすらと社会に対しての悩みとか、不安とか、また恋愛とかも入ってくるのかな?と予想しています。

 

また、あらすじでヒロインと「秘密結社を作った」という過去に触れていることから、

僕は「夢と現実」に苦悩する姿も描き出されているのではないかと予想しています。だって、秘密結社というのは子供のころ誰もが憧れたものではないでしょうか?

 

わかりやすいのは秘密基地、アジト。子供のころは、そのようなものに憧れたものです。子供のころの話ですがこれを「夢」とすると、社会に出ることが「現実」になり、そことの対比も面白そうですね。

 

そういった要素をひっくるめて、「青くて痛くて脆い」が表現されているのかなと思うと、ちょっとワクワクしてきますね。

 

3/14追記!

青くて痛くて脆いを読みました。あらすじ・感想を知りたい方はこちら▼

 

www.kuborintan.com

 

読めるのがたのしみです

以上が素人なりの予想でした。たぶん外れているので当てにしないでね

 

まぁ、いくら僕が予想したところで読んでみるまで分からないので、気になる人は実査に読んでいただければと思います。もちろん僕も超楽しみにしているのでさっそく読みたいと思います。

 

発売日は3月2日です。忘れないように予約しておきましょう

 

こちらは公式サイトになります。詳しい情報はこちらで確認していただけるといいでしょう。

promo.kadokawa.co.jp

 

キミスイの作者が送る最高傑作、「青くて痛くて脆い」(くてくて)の内容が本当に楽しみです!!

 

読んでみて感想も書きたいと思います!(笑)

 

 

 

ちなみに、「君の膵臓を食べたい」はアニメ化もされるみたいですよ!住野よる先生の活躍にこれからも期待ですね!!

それでは!

 

「R帝国」中村文則の覚悟に泣いてしまいました・・・

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こんにちは。いもけんぴです。

 

突然ですが、あなたには好きな作家さんはいますか?

みんなそれぞれに、好きな作家さんはいるかと思います。

 

さて、「中村文則」さんという作家をご存知でしょうか。中村文則さんは愛知県の出身の作家さんで、僕が一番尊敬している作家さんです。今回は、中村文則さんの「作家としての覚悟」に感動したので、そのことについて書かせていただきます。

 

中村文則さんとは

中村文則さんは、現在40歳になる作家です。2002年に「銃」という小説でデビューし、数々の賞を獲得してきました。作家としての実力は素晴らしく、その実力は、アメリカのウォール・ストリート・ジャーナル紙で、「掏獏(スリ)」という小説が年間ベスト10の小説に選ばれるほどです。【2012年】

 

日本だけでなく、アメリカでも高い評価を得ている中村文則さん。そんな彼が信念として持っている作品への考え方が素晴らしいのです。ぜひ、中村文則さんという作家さんを知ってほしいと思い、今回は紹介させていただきます。

 

「R帝国」という作品

皆さん、「R帝国」という作品をご存知でしょうか。「R帝国」は、R帝国とその隣国が戦争をしていくところから始まります。「朝、目が覚めると戦争が始まっていた」という冒頭からいきなり始まる小説です。

 

小説には様々なジャンルがありますが、この小説は「ディストピア小説」というジャンルに分類されるようです。「ディストピア(dystopia)」とは反社会的思想で、ユートピア(理想郷)の反対語に当たります。社会に対して否定的な内容を多く含み、ディストピア小説には戦争や社会思想などの社会的な内容が含まれることが多いです。

 

「R帝国」も例に漏れず、戦争や政治に視点を当てて書かれた作品となっています。

 

なぜ「R帝国」を書いたのか

今回僕がこの記事を読んでいるあなたにお伝えしたいのは、「R帝国」の作品としての魅力ではなく、「R帝国」を書いた中村文則さんの意志と作家としての覚悟です。

 

「R帝国」は、戦争と政治を多く含んだディストピア小説です。反ユートピア要素を含んでおり、端的に言ってしまえば「ヤバい小説」。Twitterで例えるなら、炎上不可避の内容ということになるのでしょうか。ただでさえ政治内容を発信したらいろんな人からたくさんの意見や批判を受け、炎上する世の中です。

 

そんな現代で、中村文則さんは「R帝国」を作り上げたのです。

 

なぜ、中村文則さんは「ディストピア小説」を自分から進んで書こうと思ったのか。その経緯についてのインタビュー記事がありましたので、そこから少し引用させていただきたいと思います。

 今回の小説は、この内容だったら映画でもテレビでも無理だろうなと思ってて。小説媒体じゃないと表現できないんじゃないでしょうか。「あ、大分ヤバいもの読んでるな」って思う人が多いと思います。以前の『教団X』にも同じような感覚を持った人が多いと思うんですが、今回は、あれ以上に踏み込んで書いていますので。

中村文則の最新作『R帝国』は「『教団X』以上にヤバい内容」。覚悟を決めて書いた理由 - T-SITE LIFESTYLE[T-SITE]

 

 それはやっぱり、現在が右傾化しているという危機感があるからです。フェイクニュースであるとか、メディアの委縮、ネット上の差別などがものすごく広がっているなかで、作家として何ができるだろうと考えて、こういう小説になりました。これ、映画化とかしようと思ったらかなり省略しないと無理だと思うんですよ。そういう意味でも、小説ならではの魅力を味わってもらえるんじゃないかと。
これだけいろいろなものが溢れているなかで、どうやったら小説を手に取ってもらえるかって考えたら、やっぱり小説でしか味わえない何かがないといけない、と。

中村文則の最新作『R帝国』は「『教団X』以上にヤバい内容」。覚悟を決めて書いた理由 - T-SITE LIFESTYLE[T-SITE]

 

中村文則さんは、自分でもヤバい内容(攻めている内容)と書いているとわかっていて、「教団X」、「R帝国」を書きあげました。炎上、批判されかねないような内容をなぜ自分から進んで書くのか、なぜ書かない選択肢のほうが作家としても安全だったのに書いたのか。そこに僕は疑問をずっと、「R帝国」を読んでから思っていました。

 

「R帝国」を書いたのは、「作家」という職業に対する想いからだった

その疑問は、先日たまたま紀伊国屋書店に行くと判明しました。僕が「R帝国」を読んでからずっとどこかで引っかかっていた疑問についてです。

 

「R帝国」がキノベス!(紀伊国屋のランキング)で1位を取ったときの彼の特別寄稿に記されていました。

 

ここには作家としての覚悟、作品への想いが書かれていました。要約すると、

・本には世の中を変える力がある

・世の中の流れに危機感を覚えていて、自分がそれを表現できるのは本しかないこと

・自分がこの問題から目をそらすのは、読者に対する裏切りであること

・安泰の道もあったが、覚悟をもって書いたこと

 

ということでしょうか。

 

現在日本が危機に瀕しているのに世間は不倫の話に夢中であったりとか、マスコミが情報操作していることに関して無関心の国民であったりとか。みんながそうではありませんが、彼は少なからず今の日本の現状に危機感を抱いたのだと思います。そして、その警笛をこの本は鳴らしている。この本は、本気で今の日本を変えたいと思っている。

 

誰かを変えたいと思っている。

 

気づけば、僕の目からは涙が出ていました。今までめったに泣かなかった僕が、ポケモンの「ヒトカゲがサトシの仲間になる話」以来泣かなかった僕が、涙を流していました。

 

なんだか心が満たされたという感じ、自分がずっと追い続けてきたものが目の前にあったような気がして、自分とリンクしたのでしょうか。僕はいつか誰かの人生に影響を与えられるようなブログを書きたいと思っているし、今もそのために少しずつですがブログというものを勉強していっています。

 

本当に趣味程度でやっているブログですが、そんなブログにも小さな影響力があると信じたい。もしかしたら何も変えることができないかもしれない、誰の役に立つかわからない。でも、「文章」というものに秘められた力があると僕は信じています。

 

自分のために書く、というのはもちろんなのですが、「誰かのために書く」ということ。自分は誰かのためにブログを書いているんだという想いが、彼の特別寄稿とリンクして思わず共感してしまったというか。

 

自分の中でだんだんと薄れていた感覚が、中村文則さんの寄稿によって呼び覚まされたとき、やはり「誰かの文章は人に影響を与えることができるんだな」と再確認させられました。今の自分に突き刺さっているようで、気づけば涙が出ていたような・・・そんな気がします。

 

 

経済学を学ぶならこれを読め!初心者におすすめの本6選!

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こんにちは。いもけんぴです。

 

今回は、初めて経済学を学びたい人に向けて、経済学を学んでいる僕が

「初心者におススメの経済学の本」を紹介します!!

 

経済を知らない人に向けて経済学入門の教科書ともいえる本を紹介しています。

 

経済学に興味がある人、経済学を学んでみようと思っている人はぜひ参考にしてください!

 

 

経済学の教科書におすすめの入門書

大学4年間の経済学が10時間で学べる本

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出典:https://www.amazon.co.jp/dp/4046011688


この本は題名の通り、「大学4年間のの経済学が10時間で学べる」本となっています。この本は基本的に大学4年間の授業の中で出てくる「経済学上重要なワード」を一つ一つ詳しく説明してくれているものです。

 

一つ一つのワードについてしっかり説明してくれている上に、図解で説明してくれているのでシンプルな見た目なので飽きることなくさっと読むことができます。

 

この本を買うメリットは、

・簡単に経済学のワードについて学べる

・市場の役割について学べる

・短時間で学べる 

 

ことです!初心者には超おススメです

意味が分かる経済学

「意味が分かる経済学」という本も、経済学初心者にとっての良い教科書になるでしょう。学校で配られるような教科書のように、大事なポイントはきちんとわかりやすくマーカーが入っていますし、図もついているのも好感度が高いです。

 

こちらの本は先ほどの「大学4年間の経済学が10時間で学べる」よりもより丁寧な説明になっており、解説の量も多いです。また、「大学4年間の経済学が10時間で学べる」との差別化として

 

・家庭の問題

・少子高齢化などの問題

・税金、所得税などの問題

・公共経済(公共財)などのについての記述

 

もあるので、主に市場や経済の役割を解説した「大学4年間の経済学が10時間で学べる」よりももっと身近な問題、事象について学ぶことができます。税金や公共経済について教えてくれる人はあまりいないので、そういったことについて興味があるならこの本がおすすめです。

 

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見にくくてすいません・・・

 

このように、重要ワードは下線が引かれていたり、図があったりと初心者にも視覚的に理解しやすい内容になっています。

経済は(地理/世界史)から学べ!

経済を違うジャンルの切り口から見てみようというシリーズです。本屋で見たこともある人は多いのでは?こちらも経済初心者によく買われているシリーズとなっています。

 

なぜ、経済学を地理や世界史から学んでいくのか。

それは、経済が地理や世界史に深くかかわってきたからです。

 

というのも、経済の発展=国の発展(国府の増大)のためには、他国との貿易、他国の侵略によってもたらされるものがありました。貿易差額説を支持した重商主義なんてまさにそうですね。

 

資本主義は、他国との貿易や、他国を植民地化することによって富を築いてきた歴史がありました。

 

他国の商品や、商品を作るのに適している土地を探すのには当然「地理」の知識は必要ですし、その地理の知識を生かしたうえで、各国がどのようにして富を築いてきたのかという前例を知るうえで「世界史」、つまり「歴史」の知識が必要です。

 

つまり、経済の発展や経済の考え方(重商主義とか重農主義とかマルクス主義とか)に、地理や歴史は大きな役割を果たしてきました。むしろ、これらの学問によって経済学はできたといってもいいでしょう。

 

経済の仕組みや形の変わり方など、経済とはどういったものなのかを知るための教科書として、これらの本は優秀です。もちろん、初心者にわかりやすいように図解たっぷりです。各国の特徴についてまとめられていて、世界情勢、特にアジアの情勢、ヨーロッパ情勢については理解が深まるのではないでしょうか。

 

「経済は地理から学べ!」は資源の奪い合いなどから経済を学ぶことができ、

「経済は世界史から学べ!」は戦争、植民地から経済を学ぶことができます。

 

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こちらのシリーズもわかりやすくまとめられていますね。

 

地政学入門

「地政学入門」は、地政学について学ぶことができます。経済とは少し離れてしまうのですが、でも経済とかなり関係の深い学問となっています。できれば上記の「経済は地理から学べ!」と一緒に読んでおきたい一冊です。

 

経済を学ぶ上で、これからは「国際関係学」という学問が重要になってくると、大学の先生もおっしゃっていました。

 

特に今日の中国、北朝鮮、ロシアの問題などを考えると、ある程度地政学についての知識は必須になるかもしれませんね。アジア以外にも、今シリアの問題なども話題ですし、世界を動かしているアメリカ、ロシア、中国、日本、ヨーロッパについても知っておく必要があるでしょう。

 

そんな世界主要の先進国の問題についてわかりやすく解説している本が「地政学入門」となります。

 

入門レベルの世界情勢を知るうえでおすすめの一冊です。また、国際関係について詳しい人は需要がある人材になると大学の教授がおっしゃっていたので、興味がある人は国際関係論について勉強してみては?

 

マンガでわかるゲーム理論

 

経済学の分野の中でもゲーム理論はおススメです。ゲーム理論を学ぶ上でも漫画形式で楽しく学べる「マンガでわかるゲーム理論」は良書だと感じました!

 

人間観察をしながら経済学を学べる漫画形式になっていて、いろんな起こりうる状況を経済学に絡めて解説しています。

 

ゲーム理論の面白いところは、無意識にやっている人の選択、

 

たとえば協力や裏切り。これらのメカニズムを感情論抜きできちんと説明されていて面白いです。合コンや恋愛などの駆け引きもゲーム理論で解説されていました。

 

人の悪口を言うべきか言わないべきか?商品の値下げをするべきかしないべきか?これらの心理戦なども考察されていて見ていて飽きることのない一冊です。

 

ゲーム理論の中で特に「囚人のジレンマ」という問題が有名ですので、まずそちらからゲーム理論を学んでいくといいと思います! 

www.kuborintan.com

 

行動経済学というジャンルでこのゲーム理論は基本的な分野になります。人の心理状態や状況が経済行動にどのような影響を及ぼすのか?という事に興味がある人はどうぞ

 

経済の入門書で楽しく経済を勉強しよう

経済学と聞くと、もしかしたらあなたは

「経済学ってミクロマクロの良くわからないグラフでしょ?」

「均衡価格がなんたらかんたらでしょ・・・」

 

というイメージを持っているかもしれませんが、経済学はもっと身の回りにあふれていて、世の中の仕組みの大半を占めている学問と言っても過言ではありません!

 

・人の合理的な選択

・価格の決まり方

・人が「飽きていく」仕組み

 

などなど、身の回りには経済がたくさんかかわっています。一番身近にある経済は、

あなたも持っている「お金」ですね♪

 

とまぁ、経済学を学んでおいて損は絶対にないです。人類共通の必須科目であるとも言えますね。

 

もし、経済学を学んでみたいと思っている人がいらっしゃるなら、先ほど紹介した5冊の本は経済学の教科書ともいえる初心者向けの内容になっているので是非読んでみることをおススメします!

 

それでは!

 

 

 

23人の人生を疑似体験!【宝くじで1億円当たった人の末路】で生き方を勉強する

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こんにちは。いもけんぴです。

 

今回はふらっと書店に寄ったときに、少し興味があった本があったので読んだ感想をお伝えしたいと思います。電車の中に広告があったりしてもともとこの本について僕自身認知はしていましたので、一応時間もあるし読んでみようと思い、手にとって読んでみました。

 

なかなか分厚い本だったので、苦労しました。200ページ以上はあったでしょうか。

 

いろんな人の人生が書かれており、宝くじで1億円当たった人の末路をはじめとして、

・キラキラネームをつけられた子供の末路

・友達がそんなにいない人の末路

・新卒をあきらめバックパッカーになった人の末路

・ロングスリーパー(カビゴン)の末路

・すぐ怒る上司の末路

 

などなど、いろんな人の人生が書かれていました。

 

この本のいいところは、他人の人生の「仮想体験」ができるということ。宝くじ1億円とかまず当たる人が少ないですし、新卒を捨てて人生の旅に出た人も少ない。そういった希少な人生を歩んでいる人の仮想体験ができることで話題になっているようですね。

 

 じゃあ、僕も他人の人生をちらっと覗いてみましょうか~

 

非現実のようで自分にもありそうな話

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この本に出てくるさまざまな人間の人生は、一見波乱万丈のようでそうでもないなというのが本を読んでいて思った感想でした。

 

宝くじが1億円当たった人の話とか書いてますけど、これって想像できると思うんですよ。みなさん「1億円当たったら何しよ~」とかって考えたことがありますよね?宝くじが当たったら速攻仕事辞めてのんびり余生を過ごそうとか、海外旅行に使いたいとか、いろいろ想像を膨らませたことはあるかと思います。

 

非現実的のようで、意外と自分の現実から近い非現実というか・・・

 

例えば、「飛び級しまくった天才ハッカー」とか、「神に愛された神童」とかの人の本を読んでも、非現実的すぎてちょっとピンとこない場合があると思います。自分では内容が想像もつかなくて、本の内容に導かれるままって感じになると思います。

 

でも、この本に出てくる人の人生はあくまで「一般人」なんですよ。だから、見出しに

「宝くじで1億当てた人の末路」ってあったら内容を読む前にどんな感じか自分である程度想像を膨らませることができる。

 

自分が宝くじ1億円当たったらこんな人生になるんだろうな~って。

 

自分がまずこのような内容の予想をすることができる。そこから、本の内容を読むことができ、自分の予想と本の内容の不一致を楽しむことができるんです。

 

実際こんな末路を想像していたんだけど、実際はこんなに違うかった!!という感覚。答え合わせができるという意味で、他人の人生の「仮想体験」が上手くハマっていると思います。レビューサイトに思いっきりネタバレが書いていたのでちょっとだけ内容を言いますが、

 

「宝くじ1億円を当てた人の人生」はよくならないんだそうです。(すべてにそうとは言えませんが)

 

なぜなら、

・宝くじを買うために時間と金を浪費する

・当たった後も浪費が増えるし、まじめに働かなくなる

・結果堕落する人生になる

 

からだそうです。(すべてがそうじゃないけど!!)

 

僕は宝くじ1億円当てたら人生イージーモードになるとばかり思っていたので、この予想との「不一致」は読んでいて楽しかったですね。人生どうなるかわからないものなんだなって感じました。

 

こういう他人の人生の未来の考察、答え合わせは楽しいですね。他人の人生のロールプレイングができる点はこの本の魅力であると思います。

 

個人的に印象に残った他人の人生

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個人的に印象に残った他人の人生は、

・友達が少ない人の人生

・バックパッカーの人生

・怒りっぽい上司の人生

 

でしたね。だって、こういう人

 

周りに多いんですもん。(笑)

 

 大学生の方はわかるかもですが、「俺友達少ないねん~」っていう人とか、いきなり何を思ったか「俺は旅人になる」っていう人とか、バイト先のむかつく社員とか。こういう人が周りに多い環境に僕は今属しているので、こういう人の人生の一例を除くことができたのは楽しかったですね。

 

こういう人がまた現れたら、「こんな感じになるのかな~」と脳内で想像することにしようと思います。もちろん偏見にならないようにですけど。

 

結局人生はレールなんてない

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この本を読んで思ったのは、「人生は何があるかわからない」ということです。

 

よく、人生のレールとか、レールに乗ったまま進めば安泰とかって言いますけど。

 

人生のレールなんてないからな!!ってことを再確認しました。

 

そもそも、人生のレールなんて社会が生み出した虚構でしかないと僕は思っているので、いつレールからはみ出るかわからないし、いつどん底に突き落とされるかわからないわけです。

 

この本には人の人生の「栄枯盛衰」がふんだんに詰め込まれていたので、

「運で億万長者になれたらいいなぁ」とか、

「社会の出世コースにコネで行ければいいなぁ」とか、

 

ちょっと他力本願な考えをすることがある人は一度書店でパラパラっと読んでみるといいです。

 

結局自分の人生のレールは自分で引くしかないんだということがよくわかります。最初はエンタメ的な本だと思っていたんですけど、こんなことになるとは思いませんでした。他人の成功自慢の本だと思ってたのですが、成功とどん底を体験する人生は面白かったです。嫉妬好きな人間にはたまらないでしょうね

 

学びのある内容なのだけれど、他人の人生の「仮想体験」ができたという部分でも、この本はなかなか楽しかったです。暇つぶしにはいいかと思います。よかったらふらっと読んでみてはいかがでしょうか、、、

 

今回の「宝くじで1億円当たった人の末路」の感想はこんなところです!

 

それではこれにて!

レポート・論文・長い文章が書けるようになるには?【原稿用紙10枚を書く力】

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こんにちは。

 

大学生ブロガーのいもけんぴと申します。

 

つい2か月前から「くらすたぁ」というブログを始めた僕ですが、「書くこと」について今まであんまり勉強してこなかったので、昨日思い切って書くことについて学べる本を買ってきました!

 

これからのブログ運営に役立てていきたい

 

この本を読んで、やっぱり「書くことは難しい」といことを再確認できました!

 

僕がこの本を読んでみてどうだったのかなどの感想にはなるんですが、もっともっとこの本の感想について語っていきたいと思いますので、今からたくさん語っていきます。

 

書くことができる人は強いわけ

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当たり前なんですが、「書くこと」ができない人よりも、できる人のほうが重宝されます。で、僕はブログ界に属しているので、そんなに思ったことはなかったんですけど、

 

 

意外と書く能力が備わっている人は少ないらしい

 

 

 

この本で書く力として定義しているのは、本の題名にもある通り「原稿用紙10枚を書く力」がある人のことを指します。だから、この本の中では文章力が長けていても、原稿用紙を10枚描ききれない根性のない人は書く力がないわけで、そういったものさしで書く力を測ったら、

 

普段から原稿用紙10枚分の文章を書いている人って少ないのだと思います。

 

だから、原稿用紙10枚を書ける人って貴重なんですね。

原稿用紙1枚は400字だから、10枚描くとなると4000字になりますね。

 

もしかしたら楽勝の人もいるかもしれないですね。でも、普段書くことをしない人からしたらこの量の字を書くことはなかなかできないでしょう。

 

 

なぜ、10枚を目安とするのか?

これは僕が疑問に思っていたことです。この本を書店で見た時、僕は一発目に

「なぜ原稿用紙10枚なんだろう?」と思いました

 

だから、なぜ原稿用紙10枚を書ける人と書けない人で差がつくのではないかと思いました。原稿用紙10枚を基準として、書ける人は書く力アリ、書けない人は書く力無しとするのでしょう。なぜそんなに10枚にこだわるのかが気になりました。

 

ですが、その疑問にもしっかりとこの本では言及されていました。

 

どうやら、

「原稿用紙10枚を目の前にした時に、書く力のある人は怖がらずに書くことができる」

らしいのです。(本書によると)

 

原稿用紙10枚をすらすらと書くことのできる人は、もうすでに書く力が備わっている貴重な人材であるということは間違いありません。

 

だから、書く力のある人材かどうかを分ける境目として原稿用紙10枚という壁が存在しているのだと本書では言います

 

書くことはマラソンに類似している

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この本の中では、書くことをマラソンに例えています。確かに。

 

原稿用紙を10枚描けるようになるのって、なんか10キロ走れるようになる!っていうのに似ている気がする

 

僕もブログを始めたてのころは、1000文字打つのでさえしんどかったと記憶しているけど、今では1000文字なんて屁でもないだろう。そう、書くということを習慣にしているうちに、書ける枚数、いわば書ける距離というものが伸びていっているので

 

1000文字、2000文字という数の次数でもひるむことなく書いていけている。

(実際レポートとかを書くことがずいぶん楽になったという効果を感じている)

 

マラソンで言ったら、毎日3キロ走っているうちに、5キロくらいいきなり走れ!って言われても大丈夫なんやでっていう話。

 

習慣化しているうちにそれに対するキャパというものが広がっていく。まぁそれが書くということなだけの話で、もしかしたらどの分野においても同じことが言えるのかもしれない。

 

じゃあ、「書くこと」をマラソンのように続けていくとどういった未来が訪れる可能性があるのかというと、

・レポートが苦痛に感じなくなる

・日記とかも苦痛にならないようになる

・本を書ける可能性が出てくる

 

などの可能性があると思ってます

 

僕は、自分の作ったものをこの世界に生きていたという証として形として残しておきたいという欲求があるので(笑)、

 

いずれ本も書ければ最高だなぁと思っています。

 

だから、書く力をつけていくことによってこういった選択肢を増やすことができるのもいいことだなと思います。

 

 

書くことはずいぶん楽になったなぁと感じます

僕は、書くことがずいぶん楽になったなぁと思っています。というのは、昔は手書きで何かを書いていたのに、今はパソコンを使って何かを書くことができるということ。

 

昔のお偉いさんが手書きで書いていたことを思うと、かなり楽になったよね。

(昔の哲学者や科学者たちが見たら怒りそう)

 

そう、かなり「書くこと」に対しての障壁は取り除かれているんだなと感じます。手書きで書くのが疲れるから書くのがしんどいとかって絶対あったと思います。(僕も幼い頃ずっと思ってた!)

 

今はパソコンが普及しているので、気軽に書くことができるし、書いている途中に間違っても簡単に添削ができる。データの管理も比較的簡単にできるから自分が書いた者を見やすく管理できます。これって革命じゃない?

 

こんなに書ける環境が整っているのだから、「書くことがしたいなぁ」と思っている人は今すぐにパソコンを手に入れるべき!そして、自分の思うままにいろいろ書いてみるといいと思います。

 

僕は、ブログを書くことをおススメしますよ!小説を書いてみてもいいかもしれません

 

 

www.kuborintan.com

 

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書くことによって賢くなれる

書くことのメリットには、「賢くなれる」ということもあると思っています。それも本書を読んで知ったのですが、

 

実際に書くことを始めたことによって、ちょっと賢くなったのではないかと感じています(たぶん錯覚かもしれない!)

 

自分でそれを分析してみたんだけど、その理由って

①アウトプットする

②伝え方などを考えて書くようになる

③構築力が上がる

 

だと思ってます!ほんまやで

 

①アウトプットする

 

これは、書くことを習慣的にすることによって徹底的に鍛えられていることです。やっぱり何かを書こうとすると、誰かに向けたメッセージを書くことになるので、何か有益なことを書いたり、受け手にとってメリットのあるものを書くことが必要ではないでしょうか。

 

だから、自然と自分の頭の中にある有益な情報を脳から引っ張り出してくるという行為をすることになります。よく、勉強するときは知識を脳に入れ込むだけではなくて、それを実際声に出して読んでみたり、人に教えたりすることによって記憶の定着につながるといいますよね。

 

これがアウトプットで、頭がよくなる方法として効果的だとよく言われてます。

 

アウトプットを日常的にするということで、書くことで頭がよくなっていると僕は感じています。

 

②伝え方などを考えて書くようになる

 

これも、書くことでしか培われないことだと思います。普段、僕たちって人と話すとき、あんまり考えないで話すこともありますよね。そういうときって、上手く話がまとまらなかったりしたことありませんか?僕は結構あります(笑)

 

でも、書くときはそれが残ってしまうので、読む人にちゃんと伝わるように書かなくてはなりません。みんなに伝わるように書くことを意識すると、自然と伝え方が上手くなってきます。

 

話すときは互いがわかる言葉でもいいかもしれないけど、書くときはそうもいきませんよね。僕がブログで全く意味の分からない方言で書き始めたらアクセス数激減するはず。書くことは公共の目にさらされるということで言葉も丁寧になるし、伝え方もよくなっていくはず。

 

どうやって伝えたらいいかを考えることになるので伝え方の整理の練習になります。

 

③構築力が上がる

文章を書くと、よく僕はなるのですが

 

結局何を伝えたいのかわからない……!!!

 

これ。これが結構あるんですけど、普段からブログを書いたり本を書いたりしている人って、何を伝えたいかがわかりやすいし、

 

起承転結もびっくりするほどうまい!!

ちゃんとくだりやオチも書けるから、きっと何かを書いている人は笑いのセンスもあるんだろう

 

そう、書くことによって最初から最後まで構築するということが上手くなると思っています。効果はすぐには出ないかもしれないけど、構築することを普段からしていると話すときでもちゃんと構築することができるので周りからは

 

あの人話だけでも賢さがにじみ出ている…!

 

って言われそうです。

 

これも書くことをしていることによって得られるメリットではないでしょうか。

 

この本を読んでライティングスキルが上がった(かも?)

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この本を読むようになってから、ただ書くのではなく、

「誰かに届くような文章」を書けるように頑張っていきたいなーと強く思うようになりました。今までの僕のブログの文章は、まぁ例えばノウハウ系の記事なら、

 

「こうすればいい!!!」みたいのを書いていたんだけど、

これって誰でも書けるやろってなりますよね。

 

やっぱり自分のブログというものを持っているのだから、自分の色を強く出していきたいと思います。

 

この「原稿用紙10枚を書く力」の中には、自分流の文章を身に着ける術・自分の文体を探す方法なども書かれているので、僕はこのような人には向いている本だと思います。

・多い文字数を書くことに抵抗がある人

・何か小説などを書き始めたいけどどうすればいいかわからない

・自分なりの書き方を模索したい

・本当に書く力をつけていきたい!!

 

 

こういうことを思っている方は、多少なりとも参考になることがあるんじゃないのかなと思います。僕は小説を書きたいのもあるし、ブログを面白いモノにもしたいという思いがあったので何も考えずに手に取ってしまったけど、結果的に購入してよかったと思っています。

 

最期に感想

この本を読んでから、この記事でも原稿用紙10枚分書いてみよう!!って思ったので、

4000字くらい書いてみました。

 

意外とかけるんだなぁと実感しています。

 

 

原稿用紙を10枚毎日書けるなら、30日続けると300ページの本ができるわけだし、原稿用紙を10枚かけるスキルを持っているというのは価値のあることだと思います。

 

自分でいうのもなんですが!!

 

量を書いたらいい!!というわけでもないですが、量を書いていくことで先ほど書いたように頭がよくなったりするので、文章も洗練されていくのではないでしょうか。

 

もし、書くことに躓いている人だったり、何か書くことをやってみたいという人にはおススメの一冊です!よかったらぜひ手にしてみてください!!